FF14でReshade/SfeetWFは合規約なのか?

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色々と忙しくて長らくサイトを放置してましたが、ちょっと気になった事件があったのでまとめ記事を書きます。

Reshadeとは?

Reshadeというのは、ゲームにエフェクトをかけてグラフィックを変化させるするPC専用ツールのことで、その中の一つがSweetFXといいます。いわゆる描画MODというやつです。
FF14でもそこそこ導入者がいるので、名前くらいは聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか。

注意してほしいのは、描画MODはゲームが最後の仕上げとして映像を出力する際に処理を騙してエフェクトをかけるだけであり、手間を掛けてフォトショでやるような加工を簡易的に常時やってくれるものだ、といえます。ダメージの数値が変わったりアイテムが増えたりはしません。
またキャラクターを全裸にしたり、NPCと同じ見た目にしたり、巨大化させたり(まぁこれらもフォトショで頑張れば出来なくはないですが)、といったものも存在していますが、このような直接的にグラフィックの元データをいじるMODとは別物とされています。

もうちょっと詳しく言うなら
1.ゲームがダメージ計算やキャラの立ち位置などの処理を実行する
2.あらかじめ用意した映像設定ファイルに従って映像を加工して表示してください、と別の映像処理専門の汎用ソフトに受け渡す
3.表示される
という手順でゲーム画面は出ているのですが、Reshadeはこの「あらかじめ用意した映像設定ファイル」の信号を没収して、代わりに「ユーザーが独自に用意した映像設定ファイル」を映像処理役に渡して映像を表示させるソフトです。

わかる人向けに言うならDirect3D APIのDLLをすり替えるソフト。

きっかけ

先日、2018年9月2日に投稿されたツイートで「Resade使用を理由にBANされた」との報告があり、SS界隈がざわついています。

ただ、注意しなければならないのはこれが韓国版の話であることです。

FF14は3つに分かれており、日本や英語圏を含むメインであるグローバル版、中国の中国版、韓国の韓国版があります。これらは互いに独立しており、鯖移動も出来ませんし、アプデの進捗も違い、運営会社も別です。
日本や英語を含むグローバル版のFF14はすべてスクエニが管理していますが、韓国版はスクエニ監修の元EYEDENTITY MOBILEという会社が運営しています。(ソース)

つまり、韓国版でアウトだからといって、グローバル版でアウトだとは限らないということです。

過去の運営発言を探す

ではグローバル版でReshadeに言及されたことはないのかと調べてみると、2013年10月に1件だけ見つかりました。少々古い情報ですが、この投稿後にこれに反するような行動や、方針が変わったとの発言を運営がした事はないので、おそらく今でも有効と考えて良いのではないかと思います。
(※管理人が調べた範囲でのことです。十分に探したつもりではありますが、見落としがあればコメントで教えてください。以下同様。)

Utilizing such a tool would not violate any agreements customers have with Square Enix, and we don’t plan on doing anything to restrict users from accessing it.
However, we advise that players use this at their own risk. Square Enix does not regulate the content of the aforementioned add-on and will not be responsible for any damage or losses resulting from its use.
(ソース)

英語の公式フォーラムに対する運営投稿です。

日本語にすると
「このようなツールを利用することで、一切のスクエニとの契約に違反することはありません。またユーザのアクセスを制限する予定は何もありません。
ただし、プレイヤーは自己責任でこれを導入してください。スクエニは前述のアドオンの内容を規制することはありませんが、その導入に起因するいかなる損害に対しても責任を負いません。」
といったことが書かれています。

要は「使っても規約違反になることはないけど、なにかトラブルあっても保証できないから自己責任でね」ということです。

ただし、ソースの文脈を読むとわかるのですが、これは描画MODに対する話です。グラフィックの根本をいじるMODについては言及されていないことに注意してください。ソースを失念してしまったのですが、どこだったかの公式発言で「グラの元をいじるMODの使用は控えてほしい」との発言があったような気はします。

当時と規約に変化はあるか?

一切の規約に違反しないと書かれているとは言え、当時と規約が変わっていたら状況が違うかもしれません。

FF14の利用規約はいくつかありますが、ゲーム内の禁止事項について説明しているのは現時点で3つあります。

FF14利用規約
主にアカウント関係のルールについて書かれています。
禁止事項も一部記載されていますが、プログラムの改変に関係しえる記述はありません。

FF14禁止事項
ハラスメントやBOT等に関する禁止事項が書かれていますが、こちらも関係しえる記述はありません。強いて言えば「ゲームバランスを崩壊させる行為」の項目で外部ツールの使用を禁じていますが、これはいわゆるBOTやワープなどのチートに関するものであって、描画変更でゲームバランスに影響が出ることはないので対象外と考えていいでしょう。
もし該当しえると考えるにせよ、このページは前述の運営投稿の時点ですでに存在しており、現在まで変更されたこともありません。(ソース)したがって前述の「全ての規約」の中に含まれ問題になりません。

FF14ソフトウェア使用許諾契約
一番怪しい規約です。2.4において「本ソフトウェアを改変(中略)は、すべて禁止されています。」とあり、これに抵触する可能性があります。しかも2016年5月に改訂履歴があり、前述の投稿当時のままではありません。
しかし、改定前の規約(ソース)と現在の規約を見比べてみると、実はほとんど変わっていないことがわかります。

difffなどで比較してみるとわかりやすいですが、変化しているのは
・序論(a)の対象地域に香港とシンガポールを追加
・プライバシーポリシーなどのリンク先URLを変更
の2点だけであり、規約の本文は全く変わっていません。

つまり前述の運営投稿があった頃から規約内容は全く変わっていません
規約の解釈が変わったという話も出てきていませんし、グローバル版においては使用して問題ない可能性が高いと考えられます。

言い換えれば解釈次第ではいつでもアウトになる可能性を孕んでいるものでもありますが、「全く問題ない」と断言しておいてある日突然「やっぱりBANします」と方針転換をすれば荒れるのは確実ですから、方針が変わるとしたらまず間違いなく事前に予告があるでしょう。

また、厳密に規約を読み解くならば、Reshadeは前述のようにゲーム皮の処理が完了した後に渡す信号をすり替えるだけなので、規約で禁止されている「プログラムの改変」は行っていないと考えることもできます。そういう意味で合規約と判断されたという可能性もあります。DLLを渡す信号の改変とも言えるのでちょっと怪しいところですが、厳密に言えばその時点ではすでに映像がプログラムの手を離れているのではないかと思われます。

なぜ韓国ではアウトだったのか

ではなぜ韓国ではダメだったのでしょうか。
韓国版の規約(ソース)を見てみますと、8.16の部分に問題になりそうな部分があります。

허가되지 않은 외부 프로그램 등을 이용하여 클라이언트를

日本語にすれば「非認可の外部プログラムを使用してクライアントを実行すること(の禁止)」と、グローバル版の規約に比べて非常に簡潔に書かれています。
グローバル版で書かれているような「改変の禁止」だとか「ゲームバランスを崩すから外部ツールは禁止」といった細かい記述はありません。

ユーザーにわかりやすいように簡素に書き換えたのかもしれませんが、この改変によって細かい含意が失われてしまい、結果としてこの規約を元に解釈するとReshadeも違反となると判断されてしまったのかもしれません。

あるいは単純に、運営者が違うので、韓国版の運営者はよしとしなかっただけ、という可能性もあります。

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