くるらぼ(黒魔の本の人)同人誌の価格が適正か考える

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まずは先日公開されたこちらの記事を見て欲しい。
【FF14】同人誌「黒魔本」「赤魔本」「侍本」がC93で登場! 非公式ジョブガイドブック3冊を紹介

これは非公式に(スクエニに許諾を得ること無く)無断で発行される予定の攻略本の紹介ページだ。
紹介者「ねこ夫とくまー」と発行者「Krulls Lab.」は別人で、FF14関係のニュースサイトが同人誌の発行をニュースの一つとして取り上げた。

気になるコメントがいくつかついていたので、その真偽について考えてみたいと思う。

続き非公式ゲーム攻略本は合法?もあります。

価格は妥当なのか?

10.名無しのスノーマン 2017/12/16(土) 21:32:43 ID:9d02bf948
たっか
ほとんど字だし200円レベルだろwww

同人誌の価格というのは発行者が自由につけるものだが、多くのサークルはある程度売れ残ることを考え、原価を少し上回る程度の価格に決めていると思う。
原価に比して極端に割高でなければ、その同人誌は特別高くはないといえるだろう。

というわけで発行にかかる費用を推測してみた。
新刊の仕様がわかれば確実なのだが、宣伝サイトにもページ数などは書かれていなかったため、既刊の「黒魔道士をはじめよう-蒼天の書-」と同程度の仕様であると仮定して話をすすめることにする。

印刷費

この同人誌の仕様は
・表紙フルカラー、クリアPP加工、おそらく広域インク
・本文モノクロ、おそらく上質紙90k
・オフセット印刷の80ページ
・サングループで印刷(奥付にロゴがある)
と言うものだ。

サングループのページを見てみると、合致するのはおそらくこのMG Pack Mark – Iプランだろう。

このプランの場合、80ページを50部刷ると合計93,300円、1冊あたり1,866円となる。
当然1000円で頒布しては原価割れである。

同人印刷所というのは大抵、通常の締め切りよりも早く入稿すると割引が付く。
そこで最大の割引プランを探すとMG Pack : FC [TYPE-c1]という50部34,800円、1冊あたり696円のプランがある。

また、同人誌というのは大量に印刷するほど原価が下がる傾向にある。(見誤れば在庫の山になるが)

私自身コミケに行くことがあるため以前頒布の様子を見たことがあるが、このサークルはそれなりに人気なのでおそらく50部どころではなく刷っているだろう。
少なくとも100部、もしかしたら200部に手を伸ばしているかもしれない。
ちなみに50部と言うのは一般的なサークルが印刷する数で、10部20部売れるかどうかということが多い。

というわけで前述のタイプCプランで100部だと合計39,200の単価392円、200部だと合計47,700の単価239円となる。
随分と安くなった。

諸経費

ただし、同人誌の原価というのは印刷費だけではない。

・参加登録費用が1万円ちょっと
・イラストを外注で1~5万円
・ロゴを外注で3000~1万円
・交通費が2000~8万円
だいたいこれくらいかかり、さらに執筆者や協力者の人件費がかかる。

外注費は人や条件によって大きく変わり、交通費は住所によって大きく変わる。
東京都心部で2000円、北海道や九州で8万円といったところだと思う。(コミケは地方から来る人もかなりいる)

詳細は知りようがないため、ここでは間を取って8.8万円かかったとしておこう。

本人の人件費も知りようがない情報だが……あの内容なら、少なくとも50時間以下ということはないだろう。
更に当日は10時間ほど拘束される。
同人というのは趣味の要素が大きいことではあるので、ほぼ最低時給と考え1000円/時を加算する。

奥付によれば、本文校正(ツイッター等によればおそらく各種計算も)と特別監修として協力さが書かれている。
彼らへの謝礼がどうなっているかも不明だが、大抵は無償労働である。
売上金の分配を行っている可能性もあるが外部からは知りようがない。

本来はこれも人件費を算出したほうが正確な情報になるのだろうが、内部情報がないと何とも言えない部分なので今回は0円とする。

まとめ

以上の情報により、300冊出す場合の費用は合計で36.5万円、1冊あたりにして1218円程度であることが推察できる。
売れば売るほど赤字で、「高すぎる」ということはまったくないことがわかるだろう。

しかもこれはあくまで完売した場合の話であり、300冊という非常に多い冊数を全てさばける可能性はあまり高くないように思う。
売れなければその分だけどんどん赤字がかさんでいく計算だ。

そのうえ今回はおまけとしてグッズが無料で配布されるという。
グッズ関係には詳しくないため原価を出すのは控えるが、万単位でお金がかかっているであろうことは想像に難くない。

むしろ頒布価格を1500円にしても良いのではないだろうか。

注意事項

上記の推定原価は、人気サークルならではであることに注意して欲しい。
今回のC93ではKrulls Lab.以外にも攻略本を出すサークルが3つあるようだが、これらのサークルにこの推定価格は当てはまらない。

一般的なサークルが50部刷り、最安の割引も逃した場合でも考えてみよう。
※作者ツイッターを見ていたらまだ原稿が完成していないらしきサークルがあった。今からでは最安割引は当然として、通常価格の1割引きになるかどうかも怪しいところ、下手すると4割増しの特急料金になってしまう。

1割引きに間に合ったとして印刷費が1680円/冊、冊数が少ない分諸経費の重みが増し1480円/冊で、1冊あたりの原価が3160円となる。

流石に4000円で頒布するようなことはなく、大赤字を覚悟した値付けになるとは思うが、もし2000円などで頒布していたとしても、クルラボより高いからボッタクリだなどと責めないで欲しい。

同人誌は大手になるほど原価が抑えられるのだ。

なお、念のため書いておくが私はKrulls Lab.内部の者ではない。
ただの一ファンである。

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